歌川広重「上野清水堂不忍池」のシャドーボックス を作りました!
こんにちは、あらたなです。
今回の記事も自分の作ったシャドーボックスの紹介です。
今回のシャドーボックスは、
歌川広重の「上野清水堂不忍池」を作りました!
今作は5枚で作りました。
今回の作品は自分の力を出しきれない作品になってしまいました。
後ろの木々の葉はかなり適当に切っています。
あまり桜や家、人々の部分など、細部の立体感がほとんど出ていません。
それに全体的にあまり工夫がなく、面白みの無い作品になってしまいました。
これらの原因の多くはカードの枚数にあります。
同じカードがもっと多くあれば、細かいパーツを足せましたし、後ろの細かい木々にも挑戦できました。道路も角度がつけられました。他にもたくさんの案を考えていました。
特にやりたかったのは、1番手前の桜並木です。
今回は右下の桜を一枚で作ってしまいましたが、本当ならば一本一本分けて作るはずでした。桜は明確な線で分けられてはいませんが、幹の位置からなんとなく形は分かります。それに合わせて切るつもりでしたが、どうしてもカードが足りず、出来ませんでした。
逆に唯一満足出来たのは清水寺の柱と手すり部分です。
細いパーツが多かったですが、少ない枚数で効果的に立体感を出せたと思います。舞台の人々との違和感も無く、リアルな風景画を再現出来たと思っています。
ですがこれも、もっと枚数があればより立体的かつリアルに出来たと思います。
あと2枚、同じカードがあればこの数段上の作品に出来たと思っています。しかし今回は父が買ってきたポストカードなのでどうしようもありませんでした。
なので作品自体には満足していません。
ですがこの作品はとてもいい経験になりました。
今までは遊戯王カードなどのトレーディングカードゲームで作っていましたが、今回は初めて風景画のポストカードで作りました。
なので今まで作ってきた作品とはかなり違いがあります。
一つ目の違いはカード自体の材質です。
同じ紙で出来ていても硬さや厚み、表面の食感がかなり違います。ポストカードの方が柔らかくて切りやすいです。それに簡単に曲げられます。
一方で遊戯王カードは硬くて切りにくいですが、細かいパーツを切りやすいです。
ポストカードのような柔らかいカードの場合、小さく細いパーツを切ると直ぐにへなってしまいます。ですが硬いカードならば小さくてもかなり丈夫です。
他にも表面の加工にも違いがありました。遊戯王カードなどは表面にしっかりとした加工がされているので、よっぽどの事が無ければ何も起きません。
ですがポストカードの場合は少し力加減をミスると、表面がめくれたり、シワが出来たりしてしまいます。
これらの違いは大きめのパーツを切り時には気になりませんが、小さなパーツを切る時は大きな差になります。特にカードの表面がめくれる事はよくある上に、結構気になるので注意が必要です。
硬くて切るのが大変ですが、私的には遊戯王カードの方が材質的にはシャドーボックスに適していると感じました。
二つ目の違いは、絵の構成の違いです。
基本的に遊戯王などのトレーディングカードは主役のキャラクターが中央に在って、周りはそれを邪魔しない程度にしか描かれていません。
なのでシャドーボックスでも、メインのキャラクターを前に出し、それを中心として周りを添える感じで作っていました。
ですが今回の絵は風景画なので、川があって木が並び、道路に人がいてメインの清水寺があってその手前に桜並木があります。
また、メインであるはずの清水の舞台がかなり端に描かれているので、左右の立体感に大きな差が出来てしまいます。
このような絵でシャドーボックスを作った事がなかったのでかなり戸惑いました。
幸か不幸か、今回は枚数が少ないせいでやれる事が少なく、そのおかげであまり迷わずに作れました。
三つ目の違いは絵のタッチの違いです。
今までの絵は全て輪郭がハッキリとしていました。なのでどこを切れば良いのかが簡単に分かります。
ですが今回の絵は水彩画のせいでかなり適当な形で描かれています。木の葉は点々で描かれていますし、人々もなんとなくの形で描かれています。
水彩画としてはこの描き方で正しいのでしょうが、シャドーボックスとしてはかなり厄介です。
人の方は可能な限り細く切りましたが、木の葉には流石に手を出せませんでした。
このように今回の絵は今までの絵とはかなり違ってすごく難しかったです。慣れもあるでしょうが、私は今までの様な絵の方がやり易く、作品自体としても好きです。
ですが、今回のような色々なものがある絵の方が、一体だけの絵よりもシャドーボックスらしいとも感じました。
今後はまた遊戯王カードなどを中心に作っていきますが、機会があればまた風景画のシャドーボックスも作ろうと思います。
読んでくださいありがとうございました。