あらたなブログ 引きこもりの生活

対人恐怖症で引きこもっています。

2年間で失った力 引きこもりの代償

こんにちは、あらたなです。

 

先日2020年のセンター試験の国語の問題を解いたのですが、今度は数学のⅠ・AとⅡ・Bを解いてみました。

 

結果はⅠ・Aが50点、昔に比べたらかなり低いですが、2年間のブランクを考えると想定の範囲内です。

 

問題は数学Ⅱ・Bでした。1時間考えても一問も解けませんでした。

 

何も分からなくて呆然としました。恐怖すら感じました。

 

問題の解き方、公式などが全く思い出せません。それどころか見たことないような問題すらあります。

引きこもり生活の2年間の中で、得意だった数学の知識や経験の全てが失われてしまいました。

 

 

1時間のタイマーが止まった時はすごく衝撃的でした。点数が悪いという事ももちろんですが、今まで出来ていた事が出来なくなるという経験が、私にとっては初体験のものでした。

 

今までも何かを忘れた事はたくさんあります。そのせいでテストで問題を解けない事も何度もありました。

 

ですが今回は、自分の中に定着していた事が無くなってしまっていました。昔は当たり前に出来ていた、それこそ自転車に乗るみたいに簡単に出来ていた事です。

突然自転車に乗れなくなったら驚き以上に自分の異常を疑いますよね。私にとってはセンターレベルの数学もそんな感じだったはずです。

 

どんな人も、歳をとるにつれて体と脳が老いていき、多くのことが出来なくなっていきます。

ですが私はまだ若いはずです。ついこの前が成人式だったはずです。(行ってない)

 

力を失う自分、弱くなっていく自分、老いていく自分、それを初めてちゃんと理解した瞬間でした。

 

 

とはいえもう数学Ⅱ・Bの問題が一生解けなくなったわけでは無いはずです。

数Ⅰ・Aは、確率や図形などの考えれば解けるような問題はほぼ正解していましたし、知識よりも読解力が求められる現代文では90点以上でした。

つまり解き方や公式は忘れていても、計算能力自体は少し衰えた程度で済んでいるはずです。

もう一度勉強し直せば解けるようになるはずです!

 

 

とはいえ、もう一度数学を勉強出来るかと訊かれると、出来ないと言わざるを得ません。

それに私が失った力はきっと数学だけでは無いでしょう。

 

英語や理科、社会などの勉強面をはじめ、運動能力や社交性など、出来なくなった事はたくさんあります。

一方で出来るようになった事なんてほとんどありません。

 

それくらい引きこもりの2年間は重く、無意味なものでした。

 

 

そして何より嫌なのは、この2年間が無意味なものだった分かっていても、やり直したいと思っていません。それくらい引きこもる前は辛かったです。

 

今後も私は色々なものを失っていくのだと思います。能力だけでなく、金銭面や信頼といったものまで。

 

そんな中で何かを、新しく手に入れる必要があるのだと思います。

 

皆さんは、今持っている自分の力を大切にしてください。きっと役に立ちます。もう一度得ようとしても、簡単には取り戻せません。

 

 

読んでくださりありがとうございました。