自分の武器を身につけろ! 2020年現代文センター試験感想
こんにちは、あらたなです。
今日、2020年のセンター試験の国語を解いてみました。
現代文と古文を合わせて50分くらいで解きました。ほかの教科は今ではもう解けないと思いますが、国語はまだなんとか分かりました。
結果は現代文が93点、古文が46点で、合計は139点でした。
個人的には現代文の方が悔しいですね。実際には80分使えるので、ちゃんと見直せば100点だったかもしれません。
そんな現代文のテストですが、今回の現代文の前半の問題のテーマが「レジリエンス」についてでした。
河野哲也さんの「境界の現象学」を読んで、彼の言うレジリエンスについて理解する事が重要な問題でした。
レジリエンス、はじめて聞いた言葉です。おそらくほとんどの受験生が知らなかった言葉だと思います。
問題の文によると「レジリエンス」自体は元々物理科学の言葉で、今回はその言葉が、
撹乱を吸収し、基本的な機能と構造を保持し続けるシステムの能力
として使われました。
すごく雑に言えば、
目標を達成するには環境の変化に合わせて、自身も変化し対応する必要がある。
みたいな事が書いてあります。
条件が違えば注意する点も違うよね、的な感じです。
あとは、
レジリエンスを福祉の基準に出来る。
とも書いてありました。
そして文の最後は、
傷ついて、病を得て、あるいは、脆弱となって自己のニーズを満たせなくなった個人に対してケアする側がなすべきは、物を修復するような行為ではないし、単に補償のための金銭を付与することでもない。
(中略)
ケアする者がなすべきは、さまざまに変化する環境に対応しながら自分のニーズを満たせる力を獲得してもらうように、本人を支援することである。
と書かれています。
極端に言えば、
自立出来る力をつける事が大切だ!
と言っています。
現ニートの私には耳の痛い話です。
ニートとして養ってもらっている側としては、
「お金くれ!」
と思ってしまいますが、客観的に見れば彼の意見に賛成です。
自立する力とはなんでしょうか?
私はそれを自分の武器と言い換えてみました。
私自身、生きていくため、お金を稼ぐための武器となる事柄、知識や技術、経験をほとんど持っていません。
分かりやすいところで資格です。私は英語検定3級と数学検定準2級を持っています。今ではそのレベルの英語力、計算力は無いので完全に過去の栄光ですが、一応は持っています。
そう言うものは持っていればいるほど人生の役に立ちます。就職だけでなく、あらゆる場面で知識や技術は発揮されます。
例えばですが、最近私はピアノを弾いている動画を見て凄くかっこいいと感じ、憧れました。ピアノを弾けるというのも大きな武器です。
他にも私は、未熟ながらシャドーボックスを作っています。これも1つの武器ですね。学生時代からやっていれば、特技の欄に何を書くか迷わずにすみました。
これらの特技の様なものですら、どこで役に立つか分かりません。
仕事の取引相手がシャドーボックス好きで会話の糸口に、なんて事が無いとは言い切れないはずです。
もちろん特技の重要度、価値に差があるのも事実ですが。
レジリエンス云々に話を戻すと、たくさんの自分の武器を持っていれば、環境の変化にも柔軟に対応できます。
もちろん学校で習ったことでも問題ありません。多くの人が学んでいる分独自性は無いですが、その分重要だということです。
数学とシャドーボックス、どちらが重要かなんて考えるまでもありません。
大切なのは自立する力、自分の武器を身につけることです。
自立していない私が言っても説得力がありませんが、少しでも考えてくれる人は是非、
河野哲也さんの「境界の現象学」を読んでみてください。多分1月19日の新聞に載っていると思います。
読んでくださりありがとうございました。